映画『風の電話』

映画『風の電話』の港北での上映は朝と夜の2回だけで、夜は用事が入ってたので朝一番の上映を観に行くことにする。
運動不足なので行きも帰りも港北まで歩こうと思ったのだが、歩いて行ける時間の目覚まし時計を止めて二度寝する。この季節の休みの日は遅くまで寝ていたい。

 

二つ目の目覚ましは電車に乗ってギリギリ行ける時間に鳴ったがそれも止めて寝ようとしていた。思い直して起き、急いで身支度を整え朝食も済ませる。

諏訪敦彦監督の作品を割と近くのシネコンで観るとは思わなかった。諏訪監督の映画は作品を監督が全てコントロールするという考え方とは違う手法で作られているらしい。

 

インタビュー記事や諏訪監督の映画についての文章でその考え方に触れることは出来るのだが、それは作品を観てもすこし分かるような気がする。(『誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のために』という諏訪監督の本が1/16に出版された。)

 

才能のある監督の作品はその作家の一定のテイストや形式があって観る者はそれに沿って観るようなところがあるかも知れない。登場人物もその世界の中に存在する。諏訪監督の登場人物は映画の中にどう存在していているのだろうか。

電車を乗り継ぎセンター北駅に到着する。時間があまりなかったのですぐにノースポートに向かう。通り過ぎたヨツバコのタリーズには朝からお客さんが入っている。連絡通路を渡ったノースポートの1階の入り口は閉まっていて、エスカレーターもまだ動いていない。止まってるエスカレーターの下りと思われるところを歩いて2階下に降りる。

B2のエレベーターに乗ると男性が走って駆け込んでくる。この人も映画館に来たのかなと思ったが一応「何階ですか」と聞く。すると男性は1階お願いしますとの事。しかし1階はまだオープンしてなくボタンが点灯しない。

 

その間に男性はロピア(スーパーマーケット)に応援に来た事を僕に告げ、僕は男性に映画を観に来たと告げる。僕は多分従業員入り口がB1にあるはずと男性に伝えた、エスカレーターを歩いてる時それらしき人がB1の裏手に回ってたのを見たからだ。

 

1階には止まらないので当然エレベーターは7階にそのまま到着するが、僕は男性が1階に止まれなかった事に気を取られ7階に一気に着いた事に気がつかない。男性が僕にどうぞと告げる。
「え?ここ7階ですか」「そうですよ、どうぞ。僕大丈夫ですので」

「ここはどこ? あ、シネコンか!」そんなわけで自身のコントロールを失い、すこし調子が狂いイオンシネマに到着する。あとで考えると男性を馬絹のロピアか、系列店だった宮崎台ユータカラヤのどちらかでお見かけした事があるような気もした。

『風の電話』の話はまたいつか。全国で公開中で映画館で観ておいた方がいい映画です。