春の本棚

本棚の本を変えました、今回は対談、対話、インタビューの本です

1.雑誌BRUTUS 「合本 危険な読書」
再びブルータス、整体店に置くにはふさわしくない本が紹介されてます、対談が多いです。

と思ってたらブルータスは選んだことありませんでした。ブルータスよ、お前じゃなかったか。

2.雑誌rockin'on 「総力特集 伝説のライブ」
ライブ特集のほか、インタビューが何本かあります。

ここの記事ではないのですが、どこかで読んだインタビューでカート・コバーン氏が古物屋でお気に入りのシャツを見つけたりすることは嬉しいよねと語っていました。

3.雑誌 談 「複合危機とポスト資本主義」
資本主義を終わらせるべきというインタビュー2つと、改変して使いましょうといういうものが1つ。

酒井隆史氏のBSJの訳には賛否があるようですが悪くないと思います。「濡れ仕事」とすると本のタイトルやテーマとしてなんかベタベタしてる感じですし、いまは差別的な響きになりますか。職業に貴賎ありやなしや。

酒井氏の翻訳したP・クラストルのインタビューと解題を読むと、下に出てくるフランス現代思想の2人(3人)とも国家の捉え方が違うようです。

4.銀星倶楽部 「特集バロウズ plus ビートニク」
前にバロウズの小説を選んだのでインビューも、クールなじいさんが話すという翻訳になってます。

苦労人としての慎重なところも発言から感じます。

5.批評空間 「批評と運動」
色々な対談、討議が載ってますがいまと違い忖度が少ないように思えます。

この中ではサブ的な対談と言える上野修氏と小泉義之氏の議論もこの流れにつられてか白熱しています。

6.ステラムック フィルムメーカーズ 「ヴィム・ヴェンダース」
このムック本の編集をした青山真治氏が先日亡くなったようなのでこれを選んでみました。

諏訪敦彦氏との意見とスタンスと出自の違いは、この時期他の別の対談でも鮮明になっていて、全体で運動と言えるものになってたように思います。

7.ラジオ深夜便 「女優が語る私の人生」
銀幕のスターのインタビューです、吉田監督とご一緒の岡田茉莉子さんだけ実際に見たことがあります。

今の主演/助演女優さんたちは何を語るのでしょう。いい業界になって欲しいですね。

8.『アガワ対談傑作選 追悼編』阿川佐和子
映画以外のことを語る監督のインタビューが印象深いですが、色んなジャンルの方が登場してます。

今回は料理の本が無いですが小林カツ代さんがここで話してます。

9.『世界の悲惨Ⅱ』ブルデュー編
こういう語りの本が出せたのは時代のせいもありますかね、しかしいまフランスは新自由主義かナショナリズムかの二択の選挙が迫ってます汗。

結果が出て僅差でした。アメリカもそうでしたがこの二択に現れない層も居ますね。



10.『軋む社会 教育・仕事・若者の現在』本田由紀
変わらず前面にある問題だと思いますが、あまり語られなくなりました。

本田氏が石田氏にまだ彼女や仲間が居るからいいじゃない、何もない人もいると発言してますが、石田氏はそれに沈黙で返してます。

11.『東京から考える格差・郊外・ナショナリズム』東浩紀 北田暁大
地図が幾分変わって来てそうです。ナショナリズム高まり過ぎると危険ですね。

12.『東京の生活史』岸政彦編
まだ少ししか読んでません、地域や時代のせいもあるのか語り手と聞き手の関係性にやや遠慮が多そうな印象です。

その距離感も今の東京でしょうか。話はやはり予想も出来ないようなものですね。



13.『アヴァン・ポップ』ラリイ・マキャフリイ
キャシー・アッカーのインタビューが面白いです。バロウズから影響を受けてるようですが、あの父っつあん呼ばわりです。

14.『伊藤計劃記録』伊藤計劃
生きていたら劉慈欣に負けていなさそうです。パンデミック、ロシア、民間軍事会社なども題材に入ってました。

15.『世界文学は面白い。』奥泉光×いとうせいこう
笑いに特化して語ってますがここの笑いは他の感情と組み合わさってますね、笑いは感情とはっきり言えなさそうでもありますが。

16.『道行く人たちと』宮本輝
大阪の河辺をよく歩いていた頃、宮本輝氏の小説の舞台の気配を残す地域もまだ多くあったように思います、次の大阪万博のキャラ…あれはどういうことなんでしょう?

大阪の河辺を渡し船を使って縦断しながら歩いたりサイクリングしたりするのも一興だと思います。USJなどを横切ります。

17.『ネコのヒゲは脳である』養老孟司 島田雅彦
『バカの壁』の前の対談のようです。

家の猫にも整体してるのですがたまに咬まれるので油断出来ません。

18.『バカまるだし』永六輔+矢崎泰久
永六輔さんのタメのある感じからああゆう色んな歌が生まれたのでしょうか、『話の特集』の矢崎泰久さんがやや暴走しても軽くいなしたり、からかったりしてます。永氏は忍者が飛ぶ時に風呂敷を使うようにタオルを乾かすと言っていますがこれは危険ですね。

19.『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』
河合氏は村上氏の作品は論じてないですが、幻想や超常現象を物語面からも多く論じていたのでこれは必然的な対談でしょうか。

河合氏の口癖は「どうでしょうなあ」「わかりませんなあ」だということです。「どうなんですかね」は言えますが「わかりませんねえ」だと少し冷たいでしょうか。「わかりませんにゃあ」もお店では使いにくいです。

21.『EV.Cafe 超進化論』村上龍 坂本龍一
またまた同じ方が登場です、この対談集に今村仁司氏が登場してたと思い込んでました。

22.『地平線の相談』星野源  細野晴臣
上の「バロウズ plus ビートニク」に高橋幸宏氏がネオビートニクとして登場するのでW村上に続きまたYMOが揃いました。

ポーカーや麻雀やってるわけではないのですが。

23. ムック本 「なんとなく、クリティック1」
山本精一氏と小山田圭吾氏が登場してます、小山田氏はいま一人で音楽を作ってるのでしょうか。

24.『資本主義を語る』岩井克人
ここに『排除の構造』『群衆―モンスターの誕生』の今村仁司氏が登場してました、ここでは一歩引いて話してる感じがします。

25.『記号と事件1972-1990の対話』G・ドゥルーズ
A・ネグリ氏が聞き手になった章があります、対話の他「管理社会について」という文が載っています。

26.『わたしは花火師です』M・フーコー
フーコー氏ここでは穏やかな語り口調と論調ですね。花火師のように空を変えて違う景色を見せるということでしょうか。文が火と導火線と配分された火薬ですね。上の『世界の悲惨』にパレーシアが垣間見えてます。

27.『米・百姓・天皇』網野善彦 石井進
流れから歴史の本になります。ここでは『無縁・公界・楽』『中世の非人と遊女』での世界はあまり語られていません。

28.『日本史を読む』丸谷才一  山崎正和
影武者ほんとにいたんですね、北野武監督の新作は後期の黒澤明監督の作品に近い感じなんでしょうか。


29.『忘れられた日本人』宮本常一
上の二冊の歴史観とはまた違う地平が見えます。

この集権的でない生の現れはいまどういう形でありうるでしょうか。

30.『ソクーロフとの対話』前田英樹 A・ソクーロフ
ソクーロフ監督はチェチェン紛争までは題材にしています、いま起きている事態がどういう事なのか、どういう結末になるのか分かりませんがエレジーではなさそうです。S・ロズニツァ監督が撮るとすれば、同時進行でトラジェディを観たり感想を述べている私達が撮られるのでしょうか。ロズニツァ監督の映画観たこと無いのですが、現在ウクライナの映画協会から除名処分を受けているようです。過去にドンバスの内乱を題材にした映画を撮ったということではなく、ウクライナでのロシア映画の扱いを巡っての発言からのようです。

 

映画から考えるなら、急激な新自由主義化が進んだロシアでのストリートチルドレンの生が描かれるV・カネフスキーの『ぼくら、20世紀の子供たち』を『白いリボン』のように観ることも可能でしょうか。これは制作手法でも物議を醸しましたが、そこから浮かび上がる現実に嫌な予感しかしませんでした。

 

A・ゲルマンの『神々のたそがれ』とまた違う地獄が早く終わるように祈ります。全体化した国家、軍産複合体の戦争に反対しますが、現実的に考えるならこれ以上の泥沼、核戦争に至らないように他国か国連が早めに仲介して、親ロシア派住民が多いウクライナの「一片の土地」をロシアに併合することで決着するしかないのでしょうか。